新しいバクテリア
をつくる
私たちが住む日本は、唯一の核被爆国であり、福島
第1原発事故による放射能汚染問題も経験しました。
現在の科学技術をもってしてもこの問題を解決する
ためには多くの歳月と莫大な費用が必要です。
私たちはこの問題を解決するために、日本発祥である
”ゴジラ”をモデルに、プロジェクトを遂行しています。
ゴジラバクテリアってなに?
みなさんは、”ゴジラ”を知っていますか?
ゴジラは日本の特撮怪獣映画から生まれた怪獣のことで、古代から生息
していた生物が放射線を浴びたことで変貌して生まれたとされています。
ゴジラの最大の特徴は、放射線を吸収すると成長することです。
私たちはゴジラのように放射線を吸収し、それをエネルギーとして
成長するバクテリアを 『ゴジラバクテリア』と命名し、既存のバクテリアをリモデリングすることで創り出そうとしています。
どうやってゴジラバクテリアを創るの?
私たちは、既存のバクテリアをリモデリングすることで、
ゴジラバクテリアを創り出すことを考えています。
先行研究により、私たちヒトの肌にも存在するメラニンが放射線を吸収
していることが分かりました。そこで、バクテリアをリモデリングして
メラニンを大量に作らせることで放射線を吸収することができるのでは
と考えました。
一般に、メラニンを合成させるためには、チロシンとチロシナーゼという
酵素が必要であると考えられています。既存のバクテリアの多くは既に
チロシンを持っているため、チロシナーゼをバクテリアに作らせることで
メラニン合成をすることができると考えています。
しかしそれだけでは「ゴジラバクテリア」と言えません。
放射線を吸収し、そのエネルギーをもとに”増殖・成長”する必要があります。
私たちはメラニンが吸収した放射線をうまく利用することで、バクテリアが増殖・成長することができる仕組みを合成生物学的なアプローチから研究
していこうと考えています。