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福島へ被災地見学に行きました

更新日:2023年12月11日

2023年9月16、17日に福島県双葉町、富岡町へ行きました。私たちの進めているゴジラバクテリアプロジェクトは、東日本大震災の福島第一原発の事故から着想を得ました。震災から12年以上経ち、私たちがこのプロジェクトをもっと前に進めるために、福島への被災地見学が必要不可欠であるとメンバー間での話し合いで決まり、今回の見学となりました。


1日目

私たちが訪れたのは、福島県双葉町です。双葉町は、福島第一原発の北西に位置していて、約1年前まで帰宅困難区域に指定されており、自由に出入りできませんでした。現在も町の全てが解除されたわけではなく、自由に出入りできない区域もたくさんあります。避難区域指定解除された後でも、生活環境の整備がなかなか進まず、人の戻りはあまりよくありません。そのため、震災当時のまま建造物が残っており、地震や津波の爪痕がまだ残っています。私たちは、震災遺構である請戸小学校や、小学生たちが津波から逃げた先である大平山霊園などを訪れ、地震や津波の恐ろしさ、福島ならではの放射線による複合災害の恐ろしさ、地域一体となって災害へ対応することの大切さを学ぶことができました。次に、双葉町産業交流センターにて東京電力の社員の方と対話を行いました。東電の方が原発事故の発生と現状、処理水の放出、廃炉へ向けた課題などわかりやすく説明してくださり、その後、私たちの質問にもとても丁寧に対応してくださりました。東京電力の社員として第一線で活躍なさっている方とお話しをさせていただけた経験は、私たちにとってとても有益なものになりました。

(東京電力の社員の方と対話をするiGEM TOYAKUのメンバー)


2日目

2日目には、福島県富岡町を訪れました。富岡町は、福島第一原発の南西に位置していて、約6年前まで帰宅困難区域に指定されており、自由に出入りできませんでした。私たちは、特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしまを訪れました。ここでは、主に除染作業で出た放射性廃棄物をどのように埋め立てて、廃棄しているのかを学ぶことができました。処理水と同じように、基準値を大幅に下回っているものも埋め立て、環境への配慮や地域住民の安心・安全に取り組んでおり、福島の復興へ向けて着々と進んでいるようでした。また、館の職員の方は、放射線のプロの方で、私たちの疑問点やゴジラバクテリアプロジェクトへのアドバイスなど、親身になって相談していただきました。

(リプルンふくしまで、サーベイメータを用いた線量測定を体験している様子)


iGEMには、Human Practiceという考えがあります。Human Practiceとは、私たちのプロジェクトが地域や人々にどのような影響を及ぼすのかを、専門家や地域の方の意見を聞きながら考え、そこから得たものをプロジェクトへ反映することです。これは、私たちがプロジェクトを責任を持って遂行するために必要不可欠です。Human Practiceに沿って私たちのプロジェクトを進めるためには、もう一度福島を訪れ、原発事故の発生と現状についてより深く学び、さまざまな方の話を聞く必要があると感じました。今回の福島への被災地見学をもとに、プロジェクトをさらに進めていきたいと思いました。

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